PREPOSITION 01 with / about / from / by / on

前置詞は
「訳語」ではなく
「関係」でわかる

YouTubeにのめり込んだ母の変化を追いながら、
with / about / from / by / on で英文を組み立ててみる。

まず、話の背景を読む

01 — UNLEARN

なぜ前置詞は
覚えても使えないのか

with=〜と

about=〜について

from=〜から

この対応は間違いではありません。でも、訳語だけでは次の表現を自分で組み立てにくい。

  • with the AC on
  • about China getting more aggressive
  • from watching too much YouTube

前置詞は、日本語に訳すための記号ではなく、二つのもの・状態・出来事の「関係」を指定する語です。

IN THIS LESSON

このレッスンで
学ぶこと

  1. 01

    日本語の助詞を、そのまま英語の前置詞に置き換えない

  2. 02

    前置詞の後ろを一つの「情報のまとまり」として捉える

  3. 03

    withfromonby の違いを、関係の違いとして説明する

IMPORTANT

前置詞は単語同士を機械的につなぐものではありません。二つの要素が「道具」「原因」「状態」「方法」など、どのような関係にあるかを示します。

BEFORE THIS LESSON

このレッスンには、
先に読む「話の背景」があります。

YouTubeを見るようになった母がどう変わり、なぜ私が文句を言いたくなったのか。英文の材料が生まれるまでを、別ページで順番に説明しています。

STORY 母に何が起きたのかを読む

03 — BUILD

背景ページの材料で、
英文を育ててみる

背景ページを読めば、母のことも、話の内容もわかります。
その情報を一つずつ、前置詞の後ろへ入れていきます。

使う材料

I’m fed up

my mother

always talking

China getting more aggressive

STEP 1 / 4

I’m fed up

まずは、話し手の気持ちだけ。「私はうんざりしている」という小さな文から始めます。

長い英文に見えても、
実際にはブロックの中に別のブロックが入っている。

MEANING

私は、母が「中国はますます攻撃的になっている」という話ばかりすることにうんざりしている。

04 — MORE THAN ACTIONS

後ろに置けるのは
「動作」だけではない

出来事のまとまり

with
my mothertalking

状態のまとまり

with
the ACon
the AConもの+状態

with [my mother talking] のような出来事だけでなく、with [the AC on] のような状態も置けます。

The AC is on. という完全な文ではなく、the AC + on という「もの+状態」を with の後ろに置いています。

つまり「前置詞の後ろは主語+ing」という一つの型だけでなく、関係づけたい対象・出来事・状態を、まとまりとして置けると考えるのが実用的です。

05 — CHOOSE THE RELATION

日本語の「で」を
関係ごとに分ける

日本語の助詞を置き換えるのではなく、現実の二つの要素がどんな関係にあるかを選びます。

01

with

伴っている/一緒にある

AWITHB

a man with a gun

男と銃が一緒にある

fight with expensive missiles

ミサイルを携えて/使って戦う → 道具・装備

with the AC on

エアコンと「on」の状態を伴う
02

by

方法・経路

METHOD BY GOAL

fight by [using expensive missiles]

ミサイルを使う行為を、戦う方法として示す

reduce costs by [working remotely]

リモートで働くことでコストを下げる

travel by train / contact by email

by + 名詞になる定着表現もある
WITH vs BY

with + 道具 は「何を使うか」。by + 行為 は「どんな行為を方法にするか」。They fight by using expensive missiles. も文法的には可能ですが、単に「ミサイルを使って戦う」なら with の方が簡潔で自然です。なお、by train のような by + 名詞 もあり、これは絶対的な形の規則ではありません。

03

about

その周辺をめぐる

talk think China

talk about China

一語の名詞

about [what he said]

何を言ったか、という内容

about [how they handled the problem]

どう処理したか、という内容

about [whether we should continue]

続けるべきか、という内容
04

from

起点・由来

watching
YouTube
FROM state
change

I’m from Japan.

場所の起点

learn from experience

情報・学びの由来

He’s going crazy from [using cocaine].

コカイン使用を起点に、状態が変化している

My mom has become increasingly right-wing
from [watching too much YouTube].

「原因」と訳す前に、その変化がどこから生じたかを見る。
FROM vs WITH

from [using cocaine] は、変化がどこから生じたかを示します。with cocaine では「コカインを伴う」関係に聞こえやすく、変化の原因が明確になりません。

05

on

作用下・使用中の状態

PERSON ON
substance

He’s on cocaine.

コカインを使用している/作用下にある

He’s on medication.

薬を服用中の状態にある

He’s acting crazy because he’s on cocaine.

原因を直接表すのではなく、現在の状態を表す

06 — COMPARE

同じ「で」でも、
英語では関係を選ぶ

日本語では一つの助詞に圧縮できても、英語では話し手が表したい関係を分けて示します。

表現関係意味
fight with missiles道具・装備ミサイルを使って戦う
fight by using missiles方法・経路ミサイルを使うことを方法として戦う
go crazy from cocaine use変化の起点・原因コカイン使用を起点としておかしくなる
be on cocaine作用下・使用状態コカインを使用している/作用下にある

HOW TO CHOOSE

前置詞を選ぶ
4つの手順

  1. 1

    文の中心となる出来事や状態を決める

  2. 2

    後ろに加えたい情報を一つのまとまりにする

  3. 3

    二つの要素の関係を日本語で言い換える

  4. 4

    「道具」「方法」「原因」「状態」に合う前置詞を選ぶ

TOOL

ナイフは「道具」

cut it with [a knife]

METHOD

ボタンを押すことは「方法」

stop the machine
by [pressing the button]

07 — YOUR TURN

関係を言葉にしてから、
前置詞を選ぶ

答えはすべて閉じてあります。まず「道具・方法・原因・状態」のどれかを考えてください。

問題 1空欄に with / by / from / on を入れる問題を見る +
  1. She opened the box (   ) a key.
  2. He improved his English (   ) practicing every day.
  3. His eyes were red (   ) lack of sleep.
  4. The patient is (   ) painkillers.
  5. They solved the problem (   ) changing the schedule.
解答を見る
  1. with
  2. by
  3. from
  4. on
  5. by
問題 2太字部分の関係を説明する問題を見る +
  1. He fixed it with a screwdriver.
  2. We reduced costs by working remotely.
  3. Her hands were red from the cold.
  4. He is on medication.
解答を見る
  1. 道具
  2. 方法
  3. 原因
  4. 状態
問題 3文の中心から英文を組み立てる問題を見る +
  1. 私は彼が同じ話を繰り返すことにうんざりしている。
  2. 彼女は窓を開けたまま眠った。
  3. 私たちは地図を使って道を見つけた。
  4. 私たちはオンラインで調べることで答えを見つけた。
解答例を見る
  1. I’m fed up with [him repeating the same story].
  2. She slept with [the window open].
  3. We found our way with [a map].
  4. We found the answer by [searching online].

08 — LEARNING PATH

今後の学習順序

一度に覚えず、意味の近い関係を比べながら進みます。

  1. 01with / about / from今回の中心
  2. 02by / with方法と道具
  3. 03in / at / on空間と状態
  4. 04to / for到達点と向け先
  5. 05of所属と中身

SUMMARY

このレッスンの
まとめ

REMEMBER日本語で圧縮されている関係を、
英語では分解して明示する。
もう一度、文を見てみる